Lesson3では、カカオと人との出会いから現在のチョコレートへの発展までの歴史的過程を学びました。その発展に寄与した人物は、皆さんもご存知の名前も多かったことでしょう。
Lesson4ではカカオ・チョコレートを科学的な側面から学びます。「神の食べ物」とまで呼ばれることになった「カカオの成分」についてスポットを当て、カカオを科学的に理解していきましょう。
「難しそう」と身構える必要はありません。大好きなチョコレートについて、その成分や特徴、私たちの体に与える影響や、実際にチョコレートでお菓子を作る際の食品科学的側面まで、幅広い視点で知っていきましょう。
今まで何気なく口に入れていたチョコレートが、今まで以上に楽しく興味深く、本物を選んで口にできるようになります。
カカオとは
カカオは、学名を「テオブロマ・カカオ ( Theobroma cacao )」といいます。テオブロマとは、ギリシャ語で「神の( Theos )」「食べ物( broma )」という意味です。18世紀の半ばにスウェーデンの著名な植物学者リンネによって名づけられました。
カカオ豆100gには、たんぱく質11.6g、脂質(カカオバター)54.5g、食物繊維17.2gが含まれ、残りはミネラル、ビタミン、ポリフェノールやテオブロミンなどのファイトケミカルなどが含まれます。当然のことながら、チョコレートに含まれているカカオの成分が多ければ多いほど、これらの栄養素がチョコレートにも反映されることになります。
■Lesson4-1 まとめ■
- カカオは、学名を「テオブロマ・カカオ ( Theobroma cacao )」という。
- テオブロマとは、ギリシャ語で「神の( Theos )」「食べ物( broma )」という意味である。
- この学名は18世紀の半ばに、スウェーデンの著名な植物学者リンネによって名付けられる。
- カカオ豆100gには、たんぱく質11.6g、脂質(カカオバター)54.5g、食物繊維17.2g、ミネラル、ビタミン、ポリフェノールやテオブロミンなどのファイトケミカルが含まれる。