Lesson6-2 お気に入りのボンボン・ショコラを見つけよう!

楽しさ無限大!! お気に入りのボンボン

ボンボン・ショコラは本当に多種多様で、職人の技や感性が一粒一粒に込められています。宝石のような一粒は美しいだけではなく、周りを包むコーティングやテイストの違いに驚きの仕掛けが隠されているのです。

料理の隠し味のように、ボンボン・ショコラもひとつの味を作るために、いくつもの素材で味わいを引き立てています。素材と素材の味の広がりを感じられる事が重要で、構成による食感の違いや口溶けの違いを表現することがショコラティエが目指していることでもあります。

その創意工夫とこだわりには驚かされることばかり。

口溶けのスピードを計算してセンターと呼ばれる中身の高さを変えたり、センターに入れているのがプラリネの場合、中身の食感が固めなのを考慮しコーティングを薄くすることで噛みやすくしたり、逆に柔らかくなりやすいガナッシュなどは少し厚めに作るなど、細やかな工夫がなされています。

そんな一粒一粒が宝石のようなボンボンの中から、あなただけのお気に入りの一品を見つけましょう。

代表的なボンボン・ショコラ

ここでは、代表的なボンボンをいくつかご紹介します。

 トリュフ

hlphoto/Shutterstock.com

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ガナッシュを丸めて、ココアパウダーなどをまぶしたもの。

世界三大珍味のトリュフ(きのこ)に形が似ていることからこの名前があることはあまりにも有名です。掘り出したキノコの様子を表現するためにココアパウダーがまぶされていることが多いですが、わざと形をいびつにしたり、模様を描いたり、ココナッツをまぶしたりと、職人たちの工夫がみられるボンボンです。

基本の作り方は簡単なので、バレンタインデーの手作りチョコとして日本でも定番となっています。

 ムスカディーヌ

ナツメグの実の地肌を表現したチョコレートボンボンです。ガナッシュを棒状にして固め、チョコレートでコーティングした上に、粉糖をまぶします。

マンディヤン

Alphonsine Sabine/Shutterstock.com

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マンディヤンとは修道会の托鉢をする僧侶たちの衣の色から付けられた名前です。薄くのばして固めたチョコレートに、ドライフルーツやナッツを飾ります。

作り方はとてもシンプルですが、見た目が華やかなので手作りにも最適です。ベースのチョコレートをホワイトにしても、また違った印象になります。

 チュイル

John Kasawa/Shutterstock.com

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チュイル(またはチュイール)とはフランス語で「瓦」の意味。薄焼きのクッキーで、フランス版の瓦せんべいと言ってもよいでしょう。

ケーキやパフェなどのデコレーションにも用いられています。チョコレートをコーティングしたものや、カカオを練り込んだものなども人気です。

スリーズ

metha1819/Shutterstock.com

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ブランディーにつけたチェリーをフォンダン(砂糖衣)で包み、さらにチョコレートで包んだものです。日本ではチェリーボンボンという呼び名の方が親しみがあるかもしれません。チェリーの爽やかさと、ブランティーの芳香が魅力でお酒好きな人にはたまらない一品です。

作ってから2.3週間〜1ヶ月ほどでリカー漬けのチェリーのブランディーが浸み出して、シロップ(リキュールとチェリー)のバランスがよくなります。

オランジェット

Sann von Mai/Shutterstock.com

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オレンジピールをチョコレートがけしたものです。

チョコレートとオレンジは、最高のマリアージュ(組み合わせ)の一つ。鮮やかなオレンジ色とチョコレートの褐色という彩りも魅力的で人気の高いショコラです。
オランジェットの形は、写真のように細長いタイプと、オレンジの形が分かる薄輪切りのタイプがあります。

 ムーレ

型どりしたチョコレートケースに、センターを詰めたものです。ムーレとは「型どりした」という意味で、センターにはガナッシュをはじめ、フルーツやキャラメル、洋酒など、様々なものが利用されます。

無作為に選んで、中に何が入っているかは食べてからのお楽しみ!!という買い方もワクワクして面白いですね。ムーレを集めたチョコレート・パーティーなども盛り上がります。

こだわりの逸品、お気に入りのボンボンと出会う

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この他にも、職人が趣向を凝らしたオリジナルのボンボンがあります。お店でこだわりの逸品について、話を聞きながら選ぶのも楽しいイベントとなるでしょう。ショコラの名前や説明文などを見ても味が想像できない場合は、お店の人に訪ねることを恥ずかしがる必要はありません。こだわりを持ったショコラティエであればあるほど、大切に選んでもらえることは嬉しく名誉なことなのです。

プレゼントにボンボン・ショコラを選ぶ際は、見た目だけではなく相手の好みやベースや種類のバランスも考えて選ぶと良いでしょう。相手の好みのショコラが分かっているのであれば、いろいろなショコラティエを巡って一つの種類のボンボン・ショコラを食べ比べできるような、オリジナルの詰め合わせを作る事も出来ます。

チョコレートの楽しみ方は無限大、あなた次第なのです。

■Lesson6-2 まとめ■

  • ボンボン・ショコラには様々な種類があり、それぞれ歴史やショコラティエの想いがつまった一粒である。
  • トリュフ・・・ガナッシュを丸めて、ココアパウダーなどをまぶしたもの。 世界三大珍味のトリュフに形が似ていることが名前の由来。掘り出したキノコのようすを表現するためにココアパウダーがまぶされていることが多い。
  • ムスカディーヌ・・・ナツメグの実の地肌を表現したチョコレートボンボン。棒状。
  • マンディヤン・・・修道会の托鉢をする僧侶たちの衣の色が名前の由来。薄くのばして固めたチョコレートに、ドライフルーツやナッツを飾りを施したもの。
  • チュイル・・・薄焼きのクッキー。チュイルとはフランス語で「瓦」の意味。
  • スリーズ・・・ブランディーにつけたチェリーをフォンダンで包み、さらにチョコレートで包んだもの。日本ではチェリーボンボンとも言われる。お酒好きな人に好まれるショコラ。
  • オランジェット・・・オレンジピールをチョコレートがけしたもの。チョコレートとオレンジの組み合わせはぴったりでファンも多いショコラ。
  • ムーレ・・・ムーレとは、「型どりした」という意味。型どりしたチョコレートにセンターを詰めたもの。センターにはガナッシュをはじめ、フルーツやキャラメル、洋酒など、様々なものが利用される。