Lesson7-3 チョコレートソムリエ厳選!テイスティングチョコレート①

テイスティングに適したチョコレートは?

Woman and chocolate

Lesson7-1と2では、チョコレートテイスティングの実践方法について学んできましたが、実際に試してみたくなった際に、どのようなチョコレートでテイスティングをしたらいいのか、テイスティングのチョコレートをどこで購入したらいいのかなど、迷ってしまうこともありますね。

基本的にテイスティングは、自分の舌や五感の感覚を研ぎすまし、味わい感じることが大切なので、使用するチョコレートはどんなものでもかまいません。カカオのおいしさを知るために、カカオマスやカカオバターが使用されている「本物のチョコレート」を試してみるもよし、カカオがしっかりしたチョコレートとの違いを確かめるために逆にカカオ分の少ない日本のチョコレートと比べてみるものよし、なのです。

ファーストテイスティングにお勧めのテイスティングセットも

現在では、チョコレートのテイスティングのためのチョコレートセットや、カカオの特徴が感じられるようにしっかりとした解説付きのチョコレートも販売されています。テイスティング入門として、このような物もおすすめです。

ARTISAN PALET D’OR byショコラティエ パレ ド オール

ショコラティエ パレ ド オールのオーナーシェフである三枝俊介氏が山梨県清里にオープンさせたBean to Bar(ビーントゥバー)の工房であるアルチザンパレドオールは、世界中から選び抜いたカカオ豆を焙焼・焙煎、ショコラに仕上げるまでの全工程を手がけている日本で初となる工房です。

そこで作られるショコラ、オンラインストアで購入できるのがこのタブレットシリーズです。(流行や流通状況によって商品内容が変動する場合もあります)

香りやテイストの解説付きのタブレット

産地別カカオのタブレットで代表的な物は6種で、その味の違いは一口食すれば明快にわかります。ニカラグアの2種「RUGOSO(ルゴソ)」「CHUNO(チュノ)」は同じ地域でも風味が異なり、さらに「CUBA(キューバ)」「VIETNAM(ベトナム)」「HAITI(ハイチ)」「TRINIDAD(トリニダッド)」がそろいます。

カカオ豆本来の味わいを楽しめる6種類のタブレットは、テイスティングの参考になる香りやテイストのコメント付きなので、初めての方でも感覚をつかみながら楽しむことができるでしょう。

特徴的なこだわりのバニラの香りにも注目

アルチザン パレ ド オールで作られるチョコレートはバニラが上品に香ることが特徴として挙げられます。これはオーナーシェフである三枝さんのこだわりのポイントでもあります。

カカオには独特の臭みがあり、バニラはこの臭みを消す為の存在でもあります。そのため多くのチョコレートにはバニラの香料が使用されていますが、アルチザン パレ ド オールでは使用するのは最高級のタヒチバニラのみ。

バニラを単純な香料としてとらえるのは、とてももったいないことでしょう。バニラが前に出るのではなく、臭みを消すことでカカオ本来の味が前に出るイメージを持っち、テイスティングではぜひこのバニラも感じてみてください。

カカオを扱うプロフェッショナルである三枝氏は、いつまでも多くの人に愛され親しまれるチョコレートを目指し、カカオのアトリエでさらに探求を続けていらっしゃいます。

個性豊かなチョコレートを楽しむ

そんな愛情とこだわりの詰まったタブレットは、豆本来の特徴が息づいており、例えば、フルーティなチョコレートを試してみたい方には「ベトナム」がおすすめです。

また、アルチザン パレ ド オール AOYAMA店では、カカオ豆、豆の砂糖菓子、タブレット、ボンボンショコラでカカオの変化を楽しめる「Bean to Bar to Bon bon box」なども販売されています。

こちらも他ではあまり見る事ができないラインナップですので、ぜひテイスティングとして楽しんでみるものよいですね。店舗に足を運べる方は、ぜひその他のおすすめなどもスタッフの方と会話してみるのも、知識が広がる楽しみの1つです。

ariadna de raadt/Shutterstock.com

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