Lesson7-4 チョコレートソムリエ厳選!テイスティングチョコレート②

テイスティングセット  by Minimal(ミニマル)

Bean to Bar Chocolate(ビーントゥーバーチョコレート)専門店であるMinimalが2015年に発売を開始したテイスティングセットです。

新しい潮流 『Bean to Bar

Jiri Hera/Shutterstock.com

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先ほどから何度か出てくる、この『Bean to Bar』。実はチョコレートの新しい潮流として注目を集めている大切なキーワードです。

Bean to Barとはカカオ豆にこだわり、カカオの焙焼・焙煎からチョコレートの製造を少量生産で1つの工房などで一貫して行なわれるチョコレートのことをさし、数年前からアメリカでBean to Barの工房が生まれはじめ、今ではチョコレートの本場であるヨーロッパでも注目を集めています。

Bean to Barの工房では、ワインやコーヒーが葡萄やコーヒー豆の産地にこだわるように、カカオ豆の産地にこだわっているのが特徴です。チョコレートソムリエとして、この潮流はぜひともチェックしたいものです。

カカオ豆の香りと味わいの違いを楽しむためのテイスティングセット

Minimalも、世界中から品質の高いカカオ豆を選び抜いて仕入れ、自社工房でカカオ豆から板チョコレートができるまでの全工程を管理し、製造しているブランドの1つです。そんなMinimalのテイスティングセットは、カカオ豆の香りと味わいの違いを楽しむためのテイスティングセットです。

3種類のチョコレートの原材料はカカオマスと砂糖のみを使用、チョコレートのメイン原料であるカカオ豆の違いが楽しめます。テイスティングのスキルアップにも役立つ表示付きなのもポイントです。

テイスティングセット by Lindt

海外高級チョコレートの中でも比較的手に入りやすいのが、コンチェを改良しチョコレートの発展にも大きく寄与したロドルフ・リンツのLindtです。輸入食品店や海外の雑貨などを扱っているお店でも見かけた事がある方もいらっしゃるでしょう。日本には店舗も進出しています。

自分でチョイスするオリジナルテイスティングセット

以前はこのようにテイスティングセットとしての販売も行っていましたが、現在はこのセット販売はないようです。ただあきらめることはありません。このようなセットを参考にして、自分好みのタブレットやボンボンを幾つかチョイスし、オリジナルのテイスティングセットを作ることもできるのです。

リンツはタブレットの種類が多く、その違いがパッケージからも一目でわかります。また通販もあり、他の海外チョコレートに比べて手に入れやすいため、最初のテイスティングにもおすすめです。

カカオのパーセンテージも様々ありますが、カカオの風味が強すぎるチョコレートが苦手な方にもぴったりの様々なフレーバーチョコレートの充実しているので、テイスティング初心者の方向けの講座にも使いやすいでしょう。

Avdeyukphoto/Shutterstock.com

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テイスティングの力を付けていくための方法は?

チョコレートの楽しみを広げるためのテイスティング

前Lessonでもお伝えしているように、テイスティングには基本はあっても厳格なルールはありません。何のためにテイスティングするのか、それは「チョコレートをより楽しむため」です。ここまでしっかり学習を進めていれば、知識は十分に身に付いているでしょう。

あとは、あなたの感覚を磨いていくこと、そのためには実践は欠かせません

テイスティング上達のためにはなによりも実践が重要!

どんなテイスティングセットがあるのか、最も良い物は何かなど、情報にとらわれすぎずに、自分が得た知識を信じてまずはひとつ、選んで試してみましょう。本物の力を身につけるための近道は、とにかく実践を重ね、舌で味わい、感覚を磨くことです。そのための基本は講座を通して学んでいます。

そうしてあなたが得たものは、あなただけの力となります。チョコレートについての講座や教室を開いて人に教える場面でも、実践を重ねたことによって得た実力と自信が、あなたをチョコレートソムリエとして輝かせます。